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SORAプロジェクトについて

SORAプロジェクトでは、「ブロックチェーンから量子の影響を取り除くこと」を基本方針として掲げています。これは単なる理想論ではなく、現実に発生しうる量子コンピュータによる攻撃を見据えた、実用的かつ戦略的な防衛設計です。

その第一歩として、私たちは既存ブロックチェーン技術に潜在する量子脆弱性の徹底的な洗い出しを実施しています。SHA-256やECDSAといった現在広く使用されている暗号アルゴリズムが、量子アルゴリズム(たとえばShorやGrover)により将来的に破られるリスクがあることは、すでに学術的にも知られています。そのため、本プロジェクトでは現状の安全性に甘んじることなく、量子耐性が完全に実装された環境を標準とする設計哲学に基づいて構築を進めています。

重要な前提として、ブロックチェーンにおける量子の導入は有用ではありません。量子技術が一部の分野では革新的な可能性を秘めている一方で、ことブロックチェーンにおいては「加える技術」ではなく、「排除すべきリスク源」として扱うべきです。なぜなら、量子計算の導入により発生する暗号破壊リスクが、ブロックチェーンの中核である「信頼性」や「分散性」を根底から揺るがしかねないからです。

このような観点から、量子技術を以下の三つのカテゴリに分類し、それぞれの影響範囲と対処方針を明確化しました。

I. 量子ゲート型コンピュータ
一般的にShorのアルゴリズムを代表とする、ゲートベースの汎用量子コンピュータです。公開鍵暗号(RSA, ECC)に対しては極めて強力な攻撃手段となることが確認されており、主に暗号の直接破壊に使用されます。

II. 量子アニーリング型コンピュータ
最適化問題に特化した方式で、いわば「アナログ的な量子コンピュータ」です。ハッシュ計算空間やマイニング問題への適用が懸念されており、PoWの破壊や偏り探索への応用が想定されます。

III. ブロックチェーン解読専用量子システム
最も深刻な脅威となるのがこちらです。目的特化型に設計された量子マシンであり、公開鍵推測や署名改ざん、さらにはアドレス構造の逆解析など、ブロックチェーンに特化した攻撃能力を持つものです。攻撃対象を絞ることで小型化・高速化されており、特定プロトコルへの量子的クラッキングを実現し得ます。

本プロジェクトでは、この第三種(III)に該当する量子攻撃シナリオを特に重視し、対策の中心に据えています。単なる理論検証ではなく、実際の脆弱性シナリオを具体的に洗い出し、それに対応する量子耐性構造をL1レベルから再設計することを目的としています。

【ロケーションについて】
現在の開発及び拠点設計に関して、当初予定していたワイオミングでの法人展開は量子耐性の緊急性を踏まえて見送りました。もはや、地理的な優遇ではなく、耐性の設計と即時実装こそが最優先事項であると判断したためです。今後の技術開示および動作確認URL等は、随時ご案内いたします。

https://www.iuec.co.jp/detail/aboutus.html

このように、SORAプロジェクトは量子コンピュータによるブロックチェーン崩壊の未来を現実視し、回避可能な危機には先に手を打つという哲学のもとに設計されています。